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石川県道番号の法則

ランダムに付いていそうな石川県道の番号だが、郵便番号のように、意外と法則性をもって番号がついているということをここで解明する。


基本
まずは基本。石川県道では1号から61号までと74号、75号、76号を主要地方道に、101号から305号と325号を一般県道に割り振っている。これは、1994年より、これまで主要地方道と一般県道で別々の1号があったものを1つに統一し、一般県道は全て100を足した号数にした(例:一般県道1号→県道101号。県道1号は主要地方道1号)ためである。


主要地方道
ここから1つずつ解明していく。まずは主要地方道。
1号から61号だが、これはおおむね古い順に並んでいる。つまり、r61加賀インター線が平成25年現在で最新の主要地方道となる。例外的に欠番となった番号への主要地方道路線の追加がされたり、欠番となった番号を詰めた(大きい番号を全て繰り上げた)場合もあった。なお、同じ時期に追加された県道の順番については不明である。


主要地方道の変遷例
例を交えて主要地方道の変化によりどのような影響を受けたか説明する。

1.国道に昇格
主要地方道というぐらいだから、そのまま国道に昇格した路線もある。
例えば、現在はr9は欠番となっているが、ここにはかつて大聖寺山中線という路線が入っていた。
1975年に山中丸岡線等と一緒にR364に昇格し、ここは欠番となり、現在も欠番となっている。

2.一般県道に降格
残念ながら一般県道に降格してしまう路線もある。石川県道では百海七尾線のみ該当する。詳しくは一般県道の項に譲るが、かなり早い段階で欠番となっている。ちなみに現在はこの番号は別の県道が使っている。

3.廃止
中にはいきなり廃止される路線もある。現在はr14が欠番となっている。ここにはかつて小松停車場線なる路線があったが、廃止となったため、欠番となっている。
以上より、主要地方道ではなくなった番号はそのまま欠番となることが多い。

4.分割
1つの路線が2つ以上の路線に分割されることもある。r25がまさにそれで、かつては金沢小松加賀線という路線名であった。1982年に「金沢美川小松線」と「小松加賀線」に分割され、前者はr25に、後者は当時欠番だったr20になった。このように、欠番となった番号へ新たに追加される場合もある。あるいは、r66鍋谷和気小松線のように片方はr54寺畠小松線、もう片方はr297鍋谷寺畠線というように、主要地方道と一般県道にまたがる分割をする場合もある。

5.一般県道から昇格
路線の整備が進む等して一般県道から昇格する路線もある。例えば、現在r58となっている鶴来美川インター線がそれだ。かつてはr82で道法寺源兵島美川線という路線だった。昇格するとそのまま後ろに追加されるようだ。

6.複数の一般県道が一緒に昇格
複数の一般県道が合わさって昇格する場合もある。例えば、現在r59となっている高松津幡線がそれだ。かつてはr120宇ノ気津幡線、r124二ツ屋宇ノ気線という2つの別の一般県道の路線だった。それが2つ合わさって一緒に主要地方道になった。こちらもそのまま後ろに追加されている。

7.他県にまたがる県道
他県にまたがる県道は片方の県の都合によって番号が変わることがある。現在r18となっている氷見田鶴浜線等がそれにあたり、かつてはr30だった。なお、r5福井加賀線のように昔から変わらないものも存在する。また、r74、r75、r76は主要地方道の数が多い富山県に番号を合わせた典型例である。そのため、r62〜r73は欠番となっている。


一般県道
こちらはおおむね路線の性格で以下のようにブロックが分けられている。
r101〜r116:準主要地方道
r117〜r138:港湾・停車場県道等(南から北の順)
r139〜r287:普通の一般県道(南から北の順)
r288〜r305:新しい県道(古い順)
r325:富山県の番号に合わせた
さらに普通の一般県道の南から北の順で次のようにおおむねブロック分けされている。
r139〜r156:加賀市を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r157〜r168:小松市を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r169〜r176:能美市・能美郡を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r177〜r181:白山麓地区
r182〜r190:旧美川町・旧松任市を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r191〜r211:金沢市を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r212〜r227:津幡町・かほく市を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r228〜r231:宝達志水町を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r232〜r234:羽咋市を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r235〜r239:志賀町を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r240〜r244:中能登町を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r245〜r249:旧七尾市を通るもの
r250〜r252:旧田鶴浜町・中能登町旧相馬村地区を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r253〜r256:旧中島町を通るもの
r257〜r259:旧能登島町を通るもの
r260〜r268:穴水町・旧門前町を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r269〜r271:輪島市三井地区を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r272〜r274:穴水町東部を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r275〜r279:輪島市を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r280〜r283:能登町を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
r284〜r287:珠洲市を通るもの(一部他市町村にまたがるもの有り)
複数の市町村にまたがるものもあり、分類が微妙なものもあるが、おおむね上記の順番になっている。
なお、以下の路線だけは例外的に一度欠番となった番号になぜか入っている。
r144別所野町線(かつては高坂安宅加賀線→r25金沢美川小松線、r20小松加賀線)
r146金沢停車場南線(かつては作見橋立線→廃止)
r157松任寺井線(かつては四丁町符津線→r107新保矢田野線)
r159金沢停車場北線(かつては丸山勝山線→R416)
r162高松内灘線(かつては丸山上本折線→R416、r22金沢小松線)
r177城山線(かつては岩間瀬戸野線→R360、r53岩間一里野線)
r192河内藤瀬線(かつては高尾横川町線→r22金沢小松線)
r206津幡宮島峡公園線(かつては菊水野町線→r114小原土清水線、r144別所野町線)
r222池田江崎線(かつては河合安楽寺線→R471)
r244七尾鹿島羽咋線(かつては磯辺鹿島線→r325良川磯辺線)
r250能登部停車場線(かつては後山田鶴浜線→r46志賀田鶴浜線)
r251志賀鹿西線(かつては満仁鳥屋線→r18氷見田鶴浜線)
r272上黒丸大谷線(かつては柳田下出線→r26珠洲穴水線)
r279大屋杉山線(かつては若山里線→r40珠洲里線)
r280若山上戸線(かつては小間生鵜飼線→r26珠洲穴水線)
r284小木時長線(かつては大谷狼煙川尻線→r28大谷狼煙飯田線)
r286刈安安楽寺線(かつては折戸正院線→r52折戸飯田線)


一般県道の変遷例
例を交えて一般県道の変化によりどのような影響を受けたか説明する。

1.主要地方道に昇格
路線の整備が進む等して主要地方道に昇格する路線もある。例えば、現在r58となっている鶴来美川インター線がそれだ。かつてはr82で道法寺源兵島美川線という路線だった。現在の路線に読み替えるとr182となる。r182は現在も欠番だ。昇格するとそのまま欠番になることが分かる。
場合によっては複数の一般県道が合わさって主要地方道になることもある。例えば、現在r59となっている高松津幡線がそれだ。かつてはr120宇ノ気津幡線、r124二ツ屋宇ノ気線という2つの別の一般県道の路線だった。それが2つ合わさって一緒に主要地方道になった。現在はr220もr224も両方とも欠番となっている。

2.廃止
諸事情により残念ながら廃止となってしまう一般県道もある。
比較的最近だが、r208野田上野町線なんかがそれだ。
ここでもそのまま欠番となっている。

3.分割
1つの路線が2つ以上の路線に分割されることもある。例えば、r106菊水野町線がそれである。現在は別所で分かれ、市道をプラスしてr114小原土清水線とr144別所野町線になっている。r106は現在の番号で読み替えるとr206になる。そのため、普通の一般県道から準主要地方道に昇格させようとしたのだろうと考えられる。というのも、当時は準主要地方道のブロックとなっている(以下、現在の番号で読み替える)r101〜r115が全て他の路線で埋まっており、唯空いていた番号のr116を小原土清水線に。次に小さい欠番となっていた番号は144だったので、r144を別所野町線にしたものだと考えられる。そのため、南から北に順序良く並んでいた普通の一般県道のところに準主要地方道の飛び地ができてしまった。あるいは、r66鍋谷和気小松線のように片方はr54寺畠小松線、もう片方はr297鍋谷寺畠線というように、主要地方道と一般県道にまたがる分割をする場合もある。

4.認定
突如として市町村道だった区間が県道として認定されることもある。比較的最近だが、r305所司原神子原線がまさにそうだ。かつては羽咋市道、志雄町道だった。

5.他県にまたがる県道
他県にまたがる県道は片方の県の都合によって番号が変わることがある。現在r304となっている鹿西氷見線等がそれにあたり、かつてはr141だった。また、r325は一般県道の数が多い富山県に番号を合わせた典型例である。そのため、r306〜r324は欠番となっている。

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